セルロースとリグニン
ここではクワガタの食物の根底にあるもの。つまり「木」について勉強していきたいとおも
います。
 
木について
〜木の種類〜
木には針葉樹と広葉樹があるが、この両者は木部の組織や化学的組成に違いがある。
 
構成要素
リグニンとセルロースの割合
硬さ
針葉樹

裸子
植物

仮導管 リグニン約30% 
セルロース約35%
軟らかい
広葉樹 被子
植物
導管
木繊維
リグニン約25%
セルロース約40%
硬い

通常、クワガタ飼育の場合、きのこは白色腐朽菌、樹種は広葉樹が一般的であるた
め、以下の項目については広葉樹を主体として説明するものとする。
木の成分
木には90%の主成分と残りの副成分に大別される。主成分はセルロース、リグニン、ヘ
ミセルロースで構成される。副成分とは樹種によっても異なるが、脂肪、窒素化合物、無機
質等である。
 
セルロースについて
セルロースとは
木材の主要構成分の1つで樹木繊維の骨格を構成し、細胞壁に主として存在してい
る。またセルロースは親水性材料であるため、空気中の水分を吸着する。これが幼虫
の水分補給になっていると考えられる。
セルロースとクワガタ
クワガタの幼虫はきのこが木材中のリグニンを分解したあとのセルロースを食しているわ
けだが、実際には体内に住まわしているバクテリアによって消化吸収を行なっている。
バクテリアは体内からセルロース分解酵素(セルラーゼ)を分泌し、
分子の大きなセルロースを単糖であるグルコース、すなわちブドウ糖に分解し、
それを幼虫が栄養源としている。
 
リグニンについて
リグニンとは
リグニンはセルロースでできている細胞と細胞の間に存在し、骨格であるセルロースを補
強している。木をひとつのビルだとすると、セルロースは鉄骨であり、リグニンはその間をふさ
ぐコンクリートにたとえられる。また、リグニンの分子構造は複雑なため、分解されにくく、この
ことが木を腐りにくくさせている。
 
リグニンときのこ
リグニンを分解するきのこは白色腐朽菌と呼ばれているきのこであリ、このきのこはリグニン
ペルオキシターゼというリグニン分解酵素を持っている。
 
ヘミセルロースについて
へミセルロースとは
へミセルロースとはセルロース以外の糖の総称であリ、セルロースと同様、細胞壁を構成し
ている。また、セルロースよりも反応が速いため、先に分解される。
 
へミセルロースとクワガタ
クワガタ飼育について、セルロースばかりが取り沙汰されるが、幼虫がエサを食する場合、セ
ルロースとともにヘミセルロースも食しているわけで、この因果関係を調べることも今後の課
題であると思われる。
 
 
 戻る